No.14 妄想4 夢・野望

40肩から思い出した、昔の妄想の話。
まだ子供が小さい頃、勤めていた会社で仲良くなった先輩と盛り上がった妄想話。

お互い肩コリが酷く、どこかいい所は無いかと、近くて気軽に行ける安くて、女性専用のお洒落なマッサージは無いかなと話していました。

残念ながら、田舎だしそんな所はありません。

無いのなら、作っちゃおうか!
マッサージか、鍼灸の免許を取得しよう!

どこかアパートの一室を借りて、女性専用にしよう。
お洒落だと若い娘さんにはいいけれど、マッサージのターゲットは、年配のリッチな老婆や、昼間時間のある子育てママとかになるかな… では、お洒落で高級では無く、診療所っぽくしようか。格安で、リピーターを狙いたい。

マッサージの後に薬膳のお茶を出して、悩み事相談なんてどうだろうか。 そっちがメインで来てくれてもいい。憩いの場に。

診療所っぽくするなら、自分達の服装も 白衣だな。 エステシャンの様な 白いシャツに黒パンツに 憧れたが仕方ない。

看板は小さく、知る人ぞ知る!みたな、口コミの場所になればいいな。
名前は そうだな… 【婦人館】なんてどうだろうか。 ちょっとレトロに。
などと、かなり盛り上がっていた。

しかし、時間帯はどうしよう。
マッサージは疲れた体を癒しに、仕事帰りの方も利用するかも知れない…
土曜や日曜、祝日、夜だって8時や9時までやらなきゃならないかも知れない…。

中々サービス業は、大変そうだ。
それでは益々、自分達の肩が凝ってしまう。
じゃあ、診療所の奥に、ちょっと高いマッサージ機を買って、自分達の為に置こうか!


…それでは 別に、私達が免許取ってまでマッサージのお店をやらなくても、そのマッサージの椅子でいいじゃん…。

夢は儚く消えた…。