No.101 バチ当たれ

梅雨になると思い出す、嫌な思い出。

当時(何年も前)働いていた職場は、会社と駐車場が離れていて歩いて会社まで行かなければなりませんでした。

季節折々を感じながら、ほんのちょっとですが朝と帰りに歩くのは健康にも良かった。

行きはそれぞれバラバラに出勤しますので、誰かと一緒になったり、一人で猛ダッシュだったり(笑)

帰りはみんなだいたい同じ時間にぞろぞろ歩いて駐車場まで。

梅雨の頃傘を片手に帰り道。
アリんこの巣がありました。
アスファルトの切れ目にこんもり土が盛り上がり、穴が空いていたのです。


一緒に帰っていた、当時30代後半の女性。
傘でいきなりその穴を突き刺し、
グリグリと穴を崩壊させ、

「こうゆうのあると、こうしたくならない?」と悪びれる様子も無く、面白がって得意げにそう言ったのです…

びっくりしました…
ショックでした…

美人で頭も良く、責任のあるお立場、家庭では何でもこなすスーパー主婦の方。

明日から大雨になる模様と天気予報で言っていた矢先…。

アリさん達、可哀想に…
何も悪い事してないのに、面白がってお家を壊されちゃった…

その日から、わたくしはそんな事するその方を尊敬できなくなりました。

上司だったけど、
「バチ当たりますよ…。」
と一言。


次の日、心に刺さったのでしょうか、
朝その方、
「昨日のアリの巣、元に戻ってたよ。」
と。

災難なアリさん。夜通し復興作業、大変だったでしょうに…


と、この季節が来る度に思い出すのでございます。

毎年、あの人って最低な人間だったな。
と、この世の中で1人わたくしが思い出す。
そう毎年、他人に思われている。


それこそが バチ。



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