カタツムリ

小さなわたくしの部屋の
窓にすだれが掛けてある。


今朝、そのすだれに
小さなカタツムリが居た。
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昨日の大雨で
あちこち湿っているから
まだいいけれど…


宙ぶらりんなすだれを
登っている最中の
小さなカタツムリ…



気温が上がって行くと、
こんな西側の窓のすだれ…
どうなってしまうだろうか…



自然に放っておけば、
自力で壁伝いに降りて行くだろう…
でも、急激に気温が上昇して、
間に合わなかったら…?



すだれなんて、掛けてない状態の
ただの壁なら、間に合うだろう…。



でも、わたくしが掛けてしまった
すだれに、間違って登ってしまった
まだ子供だろう小さなカタツムリが、
すだれを登っている…



1番上まで登っり切ったとして、
壁に取り付けた金具まで
辿り着けるだろうか…
その頃、金具が熱くなって無いか?
そこを上手く渡って壁まで行ったら、
また何倍以上の距離を地面まで
はたして降りられるだろうか…
壁は乾いて、熱を持つ前に…


と、色々と
大きなお世話な妄想をしまくり、
お節介救助をする事にした。



タツムリには、
怖い細菌がいると嫌だから、
お掃除用の使い捨て手袋をして、



ビックリさせてごめんよ〜
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ほんとまだ小さい
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自分の小さな畑に移動させた。
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すだれより絶対いいに決まってる。
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いや、まてよ…
それは、わたくしのエゴで、
もしかしたら…


このカタツムリは、ここの畑から、
はるばる新天地を目指して、
長旅をしている最中だったとしたら…?


正に、夏休みの冒険の
真っ最中だったとしたら??



ヤバい…
何て、大きなお世話な人間…




また振り出しに
戻されたかもしれない…


もし、そうだったら…
ごめんよ〜。
タツムリを5分後見に行った。



分かりづらいけど…
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またどこかへ向かって
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頑張って生き抜いて行くんだよ〜
いい旅を〜
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そのまま、すだれに居るより
良かったはずだと思いたい。
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